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第19回 トムの会 夏季講演会
2010 / 08 / 27 ( Fri )
 トムの会が立ち上がってから、1年半が経ちました。今年2月に行った1周年記念講演会に引き続き、夏季講演会を開催しました。
 
 8月21日(土)15:00~ 総合文化センター「川口リリア」 11階大会議室にて
 立教大学現代心理学部心理学科教授でいらっしゃる大石幸二氏を講師として招聘し
「発達障害の児童・生徒の理解と自己実現に向けた環境づくり」と題し、ご講演いただきました。
大石先生は本当にご多用の中、快くお引き受けくださいました。 
トムの会夏季講演会
 猛暑日の続く中にもかかわらず51名の方々にご参集いただきました。参加者は保護者・幼稚園教諭・小中学校の通常学級や特別支援学級担任・通級指導教室担当・事務職員・特別支援員・補助員・医師などなど…様々な立場の方々がいらっしゃいました。ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。 


大石先生の講演
 
 事例:小学生のAくんは机の周りにランドセルや教科書など持ち物が散乱してしまう整理整頓のできない子。しかし注目すべきは散乱している物よりも、うわばき・靴下を履いていない点(感覚の過敏性)や、机に体が正対できない(緊張と弛緩の不均等)である。
 またAくんの書く字は右上がりと左上がりが混在している(空間認識の脆弱性)(気分の変調)も見られる。

 ①感覚の過敏性→固執癖やパニックに結びつきやすい。
 ②緊張と弛緩の不均衡→注意集中力の持続に支障をきたしやすい。
 ③空間認識の脆弱性→物や他者との距離がとれず乱雑な取り扱いになりやすい。
 ④気分の変調→マイナス思考や被害感などに結びつきやすい。

 →つまり「できないこと」には必ず背景があるということです。こうした観察の観点を持つことが重要です。 

くんの事例を通じて 
  ADHDで電車が大好きな子

小学校入学時は毎朝パニックを起こす
小2の時に、某大学より治療的家庭教師が来訪するようになる。これは大学4年生まで続いた支援となった。
小5の時、本人が母親に語ったこと
「オレのことよ、友だちが言うんだ『オメーは勉強はできないけど、物知りだなぁ』ってさ。」Bくんは、まんざらでもない顔をしていました。
→大切なことは教師や仲間から信頼されるかどうか。よく知ってもらい、深く理解してもらうことでBくんは救われました。そうした素敵な出会いの演出を組んであげることが必要です。こうした上手な対応が無いと10代以降に非行・不登校などの問題行動が表われてしまうことが多くなります。

その他、視線の重要性などについてお話しいただきました。
熱い語り口調の大石先生


質疑応答

Q:うっとりする板書、子どもが写したくなる板書とはどんなものですか?
A:板書ではないが、図工での工夫例。左利きの子と右利きの子の肘がぶつかり合って、ケンカが起こりがちだった。そこで班の机を十字に配置して、左右にゆとりを作った。また国語では「聴く時の約束」を常掲している。どの学習でも学習の仕方が6年間(または9年間)統一されていると、子どもたちは学習に集中しやすくなる。

Q:片付けのできない子を担任しています。具体的な支援法を教えてください。
A:指示を1つずつ出すようにする。必ずできる簡単な指示からスモールステップで。完成やゴールを示して解りやすくすること。

Q:通常学級在籍の発達障害児が、みんな特別支援学級に転入してきてしまう現状にある。どうすれば改善できますか?
A:特別支援学級などで取り組まれている素晴らしい成果は、全教職員で共有しましょう。ノウハウがないと通常学級では抱えきれません。学校だけでは解決しきれない問題。保育、医療、福祉、地域など、子どもたちを取り巻く全てが連携をし合っていく必要がある。
観察の観点を持つことの重要性

参加者感想より

「専門的な知識が無くても具体的な内容で楽しくわかりやすかった。」
  「2学期に向けて元気が出た。2学期に活かしたい。」
  「発達障害の子の困難さがどうすれば軽減できるかを、観察の観点など論理的に分かりやすく学ぶことができた。」
  「大石先生の第2回講演をぜひ開いてほしい。」
  といった感想が多数寄せられました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。



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08 : 01 : 34 | トムの会 報告 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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